サステナビリティ

ディスコは企業理念である「DISCO VALUES」および「DISCO VALUES」の実現のためのマイルストーンとして10年先のありたい未来の姿を明らかにした「DISCO VISION」を軸として、サステナブルな社会の実現のための活動を推進していきます。

DISCO VALUES、ディスコの成長の定義

DISCO VISION

重要課題の特定・DISCO VISION2030策定のプロセス

重要課題

実績及び進捗

「DISCO VALUES」マネジメント ガイドラインズ

DISCO VALUES

1997年に制定した当社の企業理念である「DISCO VALUES」では、ディスコが社会において果たそうとする役割、つまり社会的使命(Mission)と、このMissionの実現に向けて確実に前進していくために、目標とする企業像(Target)を明らかにしています。

Mission

高度なKiru ・Kezuru ・Migaku 技術によって遠い科学を身近な快適につなぐ

Target

わたしたちの技術とサービスが国際的標準となり、世界各地で喜ばれるようになる
企業活動すべてを一級のものとし
わたしたちの存在が社会・ステークホルダーから
歓迎されるようになる

「高度なKiru・Kezuru・Migaku技術」をビジネステーマとして定め、「切る」、「削る」、「磨く」という3つの技術領域から逸脱することなく、これらの技術をより使いやすい形にして社会に提供し続けることにより、人々の暮らしの豊かさや快適さに帰結させていくことを自らの社会的使命とし、そのためには、ステークホルダーとの価値交換性を高めていくことが最も重要であると考えます。

2002年には、日常の企業活動・業務を行う上で、役員・従業員を含む当社の構成員が、上記のMission、Target等に沿った行動や判断ができるように、200を超える、より具体的なステートメントをマネジメント ガイドラインズとして追加しました。そして、今日に至るまで、構成員が「DISCO VALUES」を理解し、日々実践・実現出来るように全社的な研修や職場単位での勉強会等を通じた浸透活動を継続的に実施しています。

ディスコの考える企業としての成長

また、一般的に企業の成長とされる売上やシェア、規模の拡大などは成長と捉えず、Missionの実現性の向上と、「従業員」「顧客」「株主」などのステークホルダーとの価値交換性が向上したかどうか、つまり昨年よりも今年、当社がより社会に役立ったかどうかを「DISCO VALUES」において「成長」と定義しています。

DISCO VISION

「DISCO VISION」は未来のディスコのありたい姿、目指すべき目標を具体的に明らかにし、Missionの実現を目指す上での中長期でのマイルストーンとしての役割を果たすものです。

DISCO VISIONは1997年にはじめて策定され、2010年をターゲットとして活動を開始しました。達成年にあたる2010年度を迎え、達成状況を含めたそれまでの活動の振り返りと今後のさらなる進化を目指し、さらに10年先の目指すべき姿、「DISCO VISION 2020」を策定しました。

従来と同様、「DISCO VISION 2030」は、その策定にあたって、活動の振り返りを行い、進化を目指して未来からの視点で描かれており、売上高や利益などの定量的な要素に偏らず、定性的な要素も含めた内容になっています。事業や組織、人的資源といった「企業を構成する主要な要素:エレメントアングル」と、「ステークホルダーとの関係性:ステークホルダーアングル」から、当社の2030年の到達点をより立体的に定義しています。

ディスコではこのように現在を起点とした経営計画ではなく、VISIONという未来の姿から逆算した経営計画を立てて企業活動を行い、より高い理想を現実のものとしていきます。

ディスコの成長 DISCO VISION

重要課題の特定・DISCO VISION2030策定のプロセス

STEP1
DISCO VISION2020の振り返り

DISCO VISION2020の各項目の目標・KPIに対して、経営陣による、達成度評価を実施

STEP2
「重要事業課題」の抽出
既にDISCO VALUES、DISCO VISION2020に含まれる事業課題・サステナビリティ課題に加え、近年の社会的要請を踏まえたサステナビリティ課題を抽出
STEP3
重要性評価による重要課題の特定
STEP2で抽出した「サステナビリティ課題」を含む事業課題の重要性評価を経営陣が実施、重要課題を特定
STEP4
DISCO VISION2030の検討・策定
STEP1の振り返りとSTEP3の重要性評価を踏まえ、経営陣によるDISCO VISION2030の検討、案を作成の後、取締役会において審議・策定
STEP5
重要課題を公表
DISCO VISION2030に含まれる重要課題を取り込み公表

重要課題

「サステナビリティ課題」を含む事業課題の重要性を「社会・ステークホルダーにとっての重要性」と「当社にとっての重要性」の観点から経営陣が評価し、重要課題を特定しました。

重要課題

重要課題は、「DISCO VISION 2030」の項目を取り込み、2030年度末までに達成したい目標値とともに下記のとおり開示しています。
なお、環境関連の重要課題は環境ビジョンに含めて制定しております。

環境ビジョン

実績及び進捗

「DISCO VALUES」マネジメント ガイドラインズ(抜粋)

ステートメントの一部をご紹介いたします。

経営全般

  • DISCO VALUESは世界中のディスコと共有する
  • ディスコの経営はステークホルダーオリエンティッドである。「透明性の高いガバナンス」は絶対条件である
  • いかに顧客、従業員、株主などのステークホルダーと常に良好な関係を保つかは、経営の重要なテーマである。
    ディスコと各ステークホルダーとの価値交換性の向上が、各々において確認されている状態を維持することが、その答えとなる
  • 組織経営が事業経営を支えている。経営者は組織経営のプロフェッショナルでなくてはならない
  • DISCO VALUESの実践は経営の重要な役割である。 DISCO VALUESを念頭に置かない経営などディスコの経営とは言えない
  • 人類は技術や文明を進化させ、社会や暮らしに豊かさをもたらしてきた。 ディスコも技術や組織を進化させ、より社会的価値の高い存在となる
  • 企業活動の本質は社会に役立つことである。 進化はそのための手段である
  • ディスコはすべてにおいてフェアである
  • ディスコは正々堂々と歩む。そのためにはネガティブなものを生む土壌をつくらない、寄せ付けない、蓋をしない経営を行う
  • ディスコにおいて「正しくあること」は大切なことである。情に流されず、雰囲気に飲まれず「正しさ」を主張する。たとえば「和より正義を重視する」こともその一つである
  • ディスコの企業活動においては、いかなる人権無視も許さない
  • ディスコの企業活動においては、いかなる強制労働も否定する
  • ディスコの企業活動においては、いかなる児童労働も否定する
  • 環境と健康、安全(EHS)への配慮は全企業活動に共通する考えである
  • 原理原則を大切にする、絶えず目的や原点を確認する。何よりも本質を重視する。こういう当たり前のことを忘れた時、組織に危険が忍び寄る
  • リコールを避けたり、隠したりすることはステークホルダーを裏切る行為であり、誰にもメリットをもたらさない
  • リスク管理は本来ステークホルダーを守るためのものである。ディスコはリスク管理を徹底する
  • 安定供給は、信頼性とともに果たすべきメーカーの義務である
  • いかなる外乱があろうとも、ディスコは事業を継続する。これはステークホルダーの安心につながる
  • 「お客様が安心して取引できる会社にする」
    「構成員が安心して働ける会社にする」
    事業継続管理(BCM)の目指す姿である
  • ディスコと従業員とは価値交換する関係にある。互いにより良い価値交換の実現を目指す
  • 機会は均等に。結果は貢献に基づいて公平に
  • DISCO VALUESを無視して結果を出しても評価しない

人的資源

  • 個々の能力は他との有機的な関わりによって、より大きな力になる
  • 自らの意思で動くとき人は最大の力を発揮する。 ディスコは個人の意思の発露を大切にする
  • 個性や能力の発揮は社員自らの意思にかかっている。ディスコはその意思や意欲を応援したい
  • ディスコはディスコの一員としてふさわしい人が、いつまでも活躍できる環境を整えていく
  • 人生観・家族観など、個人としての価値観はさまざまである。 企業も個人もそういった個の領域においては互いに干渉しない
  • ディスコはセクシュアリティ、年齢、国籍、人種、宗教、学歴など、 その人の属性による差別も評価もしない

商品

  • アプリケーション、製品、サービスがすべてそろってこそ、ディスコの「商品」である
  • アフターサービスやクレームは、顧客の新たなニーズを見つけ出すチャンスである

創る

  • ディスコは「やってみること」のすごさを忘れない
  • ディスコの事業と顧客の安心を守る強固なパテントマップの構築は必須である

造る

  • ディスコには、一級の製品を安定的に顧客に提供する責任がある

カネ

  • 「カネ」はミッションを実現するための手段であって目的ではない
  • ディスコは、DISCO VALUESに則らない「カネ」は求めない
  • ディスコは事業から生まれる「カネ」と「良質な投資金」以外に依存しない
  • 利益は価値の再生産に投資する。ステークホルダーへの還元もその考えに基づく
  • 投機的投資・運用は決して行わない。ディスコの投資とは良質な成長につながる投資のみである
  • お金をきれいにするのも、汚くするのも人次第である。ディスコの「カネ」は、いわゆる「うまい話」とは無縁である

買う

  • 「買う」は、ディスコの商品を良質化させることのできる重要な機能である
  • サプライヤーに対して、情報は平等に、選択は公正に、支払いはきれいに行うことがディスコの「買う」である
  • ディスコとサプライヤーとは対等の立場である。ディスコの業務に携わるパートナーとして敬意を持って接する。ディスコの「買う」から悪いイメージは決して生まれてはならない
  • サプライヤーとの良質な関係は会社の重要な資産である。 これを壊すことは重罪である
  • 「買う」にあたっては、仕入れ製品だけでなくそのサプライヤーの実態を的確に把握する必要がある
  • 環境や人権などに一定水準の配慮がないサプライヤーとは取引をしない
  • ディスコは責任ある鉱物調達を徹底する
  • ディスコは紛争鉱物が用いられた製品・部品は使用しない
  • ディスコは強制労働を用いた製品は調達しない
  • ディスコは児童労働を用いた製品は調達しない
  • 条件が同じであれば、環境や人権などに配慮している「より社会性の高い企業」からの、あるいはディスコの立地する地域社会からの購入を優先する

売る

  • 「売る」とは、ディスコと顧客における最適な価値交換を行うことである
  • ディスコの「売る」は、モノそのものではなく、ディスコとの取引によってもたらされる価値を販売するのである

組織

  • 「組織」の質は、構成員の質によって決定される。ディスコの「組織」は、良質の構成員によって構成される
  • エスカレーションは、組織の真の実力を引き出すための構成員の義務である

社会との関係づくり

  • 社会の中の良き市民であることが、ディスコにおける「社会との関係づくり」の基本である
  • ディスコは企業として良き「社会の一員」でありたい。 よってディスコは良き「社会の一員」で構成される
  • 社会があるから企業が存在する。 良き企業市民であることは最低限の存在条件である
  • 社会とディスコとの関係は、日々意識し、良い関係の維持に努める
  • 構成員も社会の一員であり、社会との関係づくりにおける当事者である
  • 適正納税は、社会との関係づくりの基礎である

企業文化

  • ディスコ文化の核はDISCO VALUESである
  • 良質な「企業文化」こそ、組織に長期にわたって活力を与える源泉である

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